理由書の書き方

在留関係申請書を記載する際に申請書の記載欄に簡単に理由を記載する方は多いのではないでしょうか。しかし申請の理由とは申請人が日本に在留する理由を入国管理局に知らせる唯一の記載欄であるということを知っておく必要があります。理由とは簡単に表現できることもありますが、このような行政手続きにおいては自分の目的や希望だけではなく現実としてどうであるか環境や就労状況、家族状況なども含めて正確で目的を客観的に判断させさせられる書類にしなければなりません。その為には申請書と別に理由書を記載する必要があります。実は申請取次行政書士はこの理由書作成にかなりの時間をついやします。それぞれの申請取次行政書士により記載にしかたには癖や記載方法が違うでしょうが、大体一回書いたものを数回訂正することがほとんどです。申請人が確認するのはほぼ完成したものである場合が多いので簡単な文章だと考える方もいらっしゃるでしょうが、簡潔かつ正確で依頼人の思いを記載する文書として最終記載までには追加したり削除したりをおこなっております。

ただ絶対にしてはいけないのがウソや間違った内容です。それをしてしまった場合には書いた人の信用にかかわります、行政書誌が記載した場合には行政書士の信用を落としますし、本人申請の場合には本人の申請が添付書類も含めて疑われることになります。ですからウソや誤記はしないで下さい。誤字脱字はしないほうが良いのですが、内容がわかれば多少は問題ないと思います。問題はあくまで内容が事実と違うことです。

理由書をご自身が記載する際には、まずは表題と宛先と申請人の氏名等を記載します。次に理由を書いていくのですが。まずは現状を項目別に記載します。次に申請人の活動内容を記載します。その次に申請人がどのようにしたいのか意思と理由を記載します。最後に私の場合は今後どうしていきたいかの含めて目標や情熱などの部分を記載して文章をしめくくります。

理由書は申請の中核とまではいきませんが、申請人の意思や目標を伝える唯一の書類ですので充分検討し作成して下さい。

 

2018年10月22日